1919年7月4日 世界ヘビー級タイトルマッチ
ジェス・ウィラード(アメリカ) vs ジャック・デンプシー(アメリカ)
オハイオ州・トレドで世界ヘビー級タイトルマッチが行われ、ジャック・デンプシーがタイトルを奪取した。
2mの巨漢・ウィラードが1ラウンドに7度ものダウンを奪われた。
7度目のダウンはかろうじてゴングに救われたかたちだが、この時点で勝負は付いていた。
ウィラードは、デンプシーのブローにより、歯を数本折られ、そして鼻、顎を砕かれ、さらには あばら骨にもダメージを受けていたのである。
それでも、デンプシーは攻撃の手を休めることはなかった。ウィラードが一方的に打たれる展開が続く。まさにサンドバック状態とはこのことである。
そして、4ラウンド。
ウィラードは、開始のゴングに立ち上がることができず、デンプシーの勝利が決まった。
ウィラードは、初防衛に失敗。
デンプシーが3ラウンド終了TKOで世界王座を獲得した。
▼ それでは、試合の模様をどうぞ ▼
3分15秒から繰り出すブローが「デンプシーロール」である。現代においては、漫画「はじめの一歩」の主人公・幕之内一歩の必殺技として知られるようになった。
■ ジャック・デンプシー MEMO
・ 生年月日 : 1895年6月24日 - 1983年5月31日
・ 戦績 : 62勝(50KO) 6敗 9分 6無効試合 (生涯戦績)
■ ジェス・ウィラード MEMO
・ 生年月日 : 1881年12月29日 - 1968年12月15日
・ 戦績 : 24勝(21KO) 7敗 1分 4無判定 (生涯戦績)