1952年9月23日 世界ヘビー級タイトルマッチ
ジャーシー・ジョー・ウォルコット(アメリカ) vs ロッキー・マルシアノ(アメリカ)
9月23日、世界ヘビー級タイトルマッチがフィラデルフィアで行われ、挑戦者・ロッキー・マルシアノが王者・ジャーシー・ジョー・ウォルコットを13ラウンドKOで下し、世界ヘビー級王座を奪取した。
ジャーシー・ジョー・ウォルコットは、1930年にプロデビュー。
世界初挑戦は、1947年12月5日。ヘビー級最強王者・ジョー・ルイスに15ラウンド判定負けを喫し王座奪取に失敗した。
1948年6月25日には、再びジョー・ルイスに挑戦するも、11ラウンドKO負けでリベンジならず。
1949年6月22日には、空位となったNBAヘビー級王座をエザード・チャールズと争うも15ラウンド判定負け。
1951年3月7日には、3度目の防衛戦に望むエザード・チャールズに挑戦するも、またしてもリベンジに失敗した。
春の訪れは1951年7月18日。エザード・チャールズに再び挑戦し、みごと7ラウンドKO勝ち。念願の世界ヘビー級タイトルを手にした。(王座獲得最年長記録樹立/37歳6ヶ月での獲得-当時の記録)
1度目の防衛戦では、エザード・チャールズの挑戦を受け、15ラウンド判定勝ちで決着を付けた。
今回、2度目の防衛戦でロッキー・マルシアノを迎えることになった。
ロッキー・マルシアノは、1947年にプロデビュー。
1951年10月26日には、引退を表明後カムバックした元世界ヘビー級王者ジョー・ルイスを8ラウンドKOで下す。この試合を最後にルイスは完全に引退することになった。
その後も連戦連勝KOの山を築き、42勝(37KO)無敗の戦績を引っさげ世界初挑戦の日が訪れた。
試合は、初回、ウォルコットがマルシアノから強烈なダウン奪う。
その後もウォルコットのラウンドが続き12ラウンドまで圧倒的に不利な状況だった。
しかし、13ラウンドにマルシアノのワンパンチが大逆転へと導いた。
強烈な右フックがウォルコットの顎を貫き、形容しがたいほどの大きなダメージを与えた。
ウォルコットは、ゆっくりと前のめりに崩れ落ち、微動だにしない。
立ち上がれないことは明らかだった。そのまま10カウント。
世界初挑戦のマルシアノが歴史的KO勝利でヘビー級チャンピオンに輝いた。
▼ それでは、試合の模様をどうぞ ▼
KOした右フックは後に「スージーQ」と名づけられ、プロボクシング史を代表するワンパンチであると言われている。
ちなみに映画「ロッキー」は、ロッキー・マルシアノの名前を由来としている。
1ラウンド&13ラウンド ハイライト映像
ドキュメント番組-13秒過ぎからハイライト映像~39秒からKOラウンド
■ ジャーシー・ジョー・ウォルコット MEMO
・ 生年月日 : 1914年1月31日 - 1994年2月25日
・ 戦績 : 53勝(33KO) 18敗 1分(生涯戦績)
■ ロッキー・マルシアノ MEMO
・ 生年月日 : 1923年9月1日 - 1969年8月31日
・ 戦績 : 49勝(43KO) 無敗(生涯戦績)
- 1952-09-23
- ヘビー級 | ジャーシー・ジョー・ウォルコット | ロッキー・マルシアノ
- tag - ko , スージーQ , タイトル奪取 , 世界初挑戦 , 大逆転 , 無敗 , 防衛失敗
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