1972年6月26日 WBA世界ライト級タイトルマッチ15回戦
ケン・ブキャナン(イギリス) vs ロベルト・デュラン(パナマ)
6月26日、WBA世界ライト級タイトルマッチ15回戦がニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデンで行われ、挑戦者・ロベルト・デュランが王者・ケン・ブキャナンを13ラウンドTKOで下し、新王者に輝いた。ブキャナンは3度目の防衛に失敗した。
ケン・ブキャナンは、ここまで44勝(16KO)1敗。データが示すとおりKOパンチは持っていないが、抜群のテクニックを誇る技巧派ボクサーである。
王座安泰と言われていたが、デュランの台頭で短命に終わることになった。
ロベルト・デュランは、デビュー以来29戦無敗、そのうち25回がKO勝ちの「石の拳」を持つボクサーである。
1971年10月16日に行われたライト級・ノンタイトル戦では、元WBA世界Jr.ライト級王者・小林弘を7ラウンドKOで下している。
その後、ノンタイトル戦を2試合行い、世界初挑戦のチャンスがめぐってきた。
試合は、デュランが1ラウンドからがダウンを奪うと、その後も優位に試合を進める。
決着が着いたのは、13ラウンド。
ラウンド終了のゴングが鳴らされたときにデュランの右アッパーがボディーを捕らえブキャナンがダウン。
ブキャナン側がローブローと抗議したが、デュランのTKO勝ちが決まった。
デュランは無敗のままWBA世界ライト級王座を獲得した。
▼ それでは、試合の模様をどうぞ ▼
1ラウンド
13ラウンド(KOラウンド)
■ ロベルト・デュラン MEMO
・ 生年月日 : 1951年6月16日
・ 戦績 : 104勝(69KO) 16敗 (生涯戦績)
■ ケン・ブキャナン MEMO
・ 生年月日 : 1945年6月28日
・ 戦績 : 61勝(27KO) 8敗 (生涯戦績)
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