1985年4月15日 WBA・WBC・IBF統一世界ミドル級タイトルマッチ
マービン・ハグラー(アメリカ) vs トーマス・ハーンズ(アメリカ)
15日、WBA・WBC・IBF統一世界ミドル級タイトルマッチがラスベガスで行われ、王者・マービン・ハグラーが3階級制覇を狙うトーマス・ハーンズ(WBC世界J.ミドル級王者)を3ラウンドTKOで下し、11度目の防衛に成功した。
マービン・ハグラーは、1980年9月27日、WBA・WBC統一世界ミドル級王座に挑戦し、アラン・ミンターを3ラウンドTKOで下し、初のタイトルを獲得。7度目の防衛後、IBF世界ミドル級王座を認定され、3団体統一王座となった。
同王座8度目の防衛戦では、ロベルト・デュランを15ラウンド判定で破り8度目の防衛に成功した。
その後も防衛を重ね、今回11度目の防衛戦でトーマス・ハーンズを迎え撃つことになった。
トーマス・ハーンズは、1980年8月2日、ホセ・ピピノ・クエバスを2ラウンドKOで下し、世界初挑戦でWBA世界ウェルター級王座獲得。
1980年8月2日、同王座4度目の防衛戦でWBC世界ウェルター級王者・シュガー・レイ・レナードとの統一戦を行うも14ラウンドTKOで敗れ王座を失った。
しかし、1982年12月3日に行われたWBC世界J.ミドル級タイトルマッチで王者・ウィルフレド・ベニテスを15ラウンド判定で破り、2階級制覇を達成。
2度目の防衛戦では、ロベルト・デュランを2ラウンドKOで破り防衛に成功した。
今回は、3階級制覇を狙ってWBA・WBC・IBF統一世界ミドル級王者・マービン・ハグラーに挑戦することになった。
試合は、1ラウンドから両者激しい打ち合いを展開する。
トーマス・ハーンズは接近戦がゆえにフリッカージャブを封印していたものの試合を優位に進める。
しかし、2ラウンドからハグラーにエンジンがかかった。
伸びのあるストレートがヒットし始めるとハーンズは自分の距離を取ることができず退く場面が多くなる。
ハグラーはハーンズをロープ際まで追い詰めるとラウンド終了までラッシュし続けた。
試合が決まったのは、3ラウンド。
ハグラーが距離をとるハーンズに圧力をかける。
退くハーンズを右でぐらつかせると最後は右のフィニッシュブロー炸裂。
ハーンズが崩れ落ちた。
立ち上がるも意識が飛び、試合続行不可能。
ハグラーは、3ラウンド1分52秒KO勝ちを収め統一王座11度目の防衛に成功した。
▼ それでは、試合の模様をどうぞ ▼
■ トーマス・ハーンズ MEMO
・ 生年月日 : 1958年10月18日
・ 戦績 : 61勝(48KO) 5敗 1分
■ マービン・ハグラー MEMO
・ 生年月日 : 1954年5月23日
・ 戦績 : 62勝(52KO) 3敗 2分
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