2008年9月15日 WBA世界ミニマム級タイトルマッチ
新井田豊(横浜光) vs ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)
15日、WBA世界ミニマム級タイトルマッチがパシフィコ横浜で行われ、王者・新井田豊が挑戦者・ローマン・ゴンサレスに4ラウンド1分59秒TKOで敗れ、王座を失った。
新井田豊は、1996年11月15日、1ラウンドKO勝ちでプロデビュー戦を飾る。
2001年1月8日には、日本ミニマム級タイトルマッチで鈴木誠に挑戦し、9ラウンドTKO勝ちを収め、無敗のまま日本タイトルを獲得した。
さらに2001年8月25日に行われた世界初挑戦では王者・チャナ・ポーパオインを3-0の判定で下し、WBA世界ミニマム級王座を獲得。
直後、持病と王座獲得による満足感を理由に引退を表明。
しかし、2002年12月に引退を撤回し現役復帰を表明した。
2003年7月12日に行われた復帰第一戦ではWBA世界ミニマム級王者・ノエル・アランブレットに挑戦。しかし、判定で敗れ王座奪取に失敗。初めての負けも経験した。
2004年7月3日にアランブレットに再挑戦。
アランブレットは計量にパスできず王座空位の中、試合が行われたが、新井田が判定勝ちを収め、WBA世界ミニマム級王座を獲得した。
今回、同王座8度目の防衛戦で最強挑戦者・ローマン・ゴンサレスの挑戦を受けることになった。
ローマン・ゴンサレスは、2005年7月1日プロデビューすると圧倒的な攻撃力で連勝街道を突き進む。
2007年11月3日には、王者・新井田豊に2度挑戦したエリベルト・ゲホンを1ラウンド69秒KOで下すなど実力は折り紙つきである。
ここまで20勝(18KO)無敗。
最軽量級にしてKO率が90%・・・まさしく最強チャレンジャーである。
1ラウンドから至近距離での攻防を展開。
ローマン・ゴンサレスのパンチがガードの上からでもズシリと重くのしかかる。
2ラウンド以降、新井田が打ち合いに応じるも押される展開。
ゴンザレスの重いパンチがガードをこじ開け、少しずつダメージを加えた。
新井田の動きは決して悪くはない。王者として素晴らしいテクニックで応戦した。そして真正面から受けて立った。
しかし、ゴンザレスの圧力が凄まじい。
肉体的なダメージが蓄積していることは誰の目に見ても明らかだった。
そして4ラウンド。
打ち合いの中、新井田の右まぶたが腫れて目がふさがった。
レフェリーが試合を止め、ドクターチェックを受ける。
試合続行不可能の判断。
天才と称された新井田が敗れた。
4ラウンド1分59秒TKO負けで8度目の防衛に失敗。
ローマン・ゴンサレスはデビュー以来21連勝でWBA世界ミニマム級王座を奪取した。
▼ それでは、試合の模様をどうぞ ▼
3ラウンド終盤~4ラウンド
■ 新井田豊 MEMO
・ 生年月日 : 1978年10月2日
・ 元WBAミニマム級チャンピオン (2008年現在)
・ 戦績 : 21勝(9KO) 2敗 3分 (2008年現在)
■ ローマン・ゴンサレス MEMO
・ 生年月日 : 1987年6月17日
・ 戦績 : 21勝(19KO)無敗
- 2008-09-15
- ローマン・ゴンサレス | ミニマム級(ストロー級) | 新井田豊
- tag - ko , 世界初挑戦 , 無敗
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