2008年10月26日 ノンタイトル10回戦
辰吉丈一郎(無所属) vs パランチャイ・チュワタナ(タイ)
辰吉丈一郎復活!
辰吉が10月26日、タイ・ラジャダムナン・スタジアムで5年ぶりの復帰戦を行い、パランチャイ・チュワタナ(タイ国スーパーフライ級4位)を2ラウンド2分47秒TKOで下し、復帰戦を飾った。
日本ボクシングコミッションの規定でプロボクサーの資格は「36歳以下」。
辰吉は現在38歳だが、元世界王者の特例で2008年9月末までに試合を行えば、日本での現役続行が可能だった。しかし、試合が組まれることなく日本国内で試合を行うことは不可能となった。
そのため、海外での試合を計画し、今回タイで試合を行うことになったのだ。
最後に試合を行ったのは、2003年9月26日。フリオ・セサール・アビラ(メキシコ)を3-0の判定で下して以来の試合になる。
実に5年ぶり。ボクシングにおいて5年のブランクは長い。
しかし、試合後、辰吉は「デビュー戦に近い感じ」と語った。デビューの時と同じように、これから1戦1戦強くなる、進化する、そう言っているかのようである。
ボクシングを愛する38歳辰吉丈一郎の新たなるスタートが切られた。
試合は、1ラウンドこそ堅さがみられたが、2ラウンドには辰吉らしさを随所に発揮。
一時期のスピードこそなかったが、ディフェンスでは「これぞ辰吉」といったセンス溢れるテクニックをみせた。
2ラウンド中盤には、左フックでダウンを奪うと、続けざまに的確なボディーブローが決まり再びダウンを奪う。立ち上がったチュワタナに辰吉はラッシュをかけた。
最後は、連打をまとめダウンを奪うとレフェリーが試合を止めた。
辰吉丈一郎が、5年のブランクを経て復活。20勝目を獲得した。
▼ それでは、試合の模様をどうぞ ▼
2ラウンド
この場を借りて動画を公開していただいた方に御礼申し上げます。
【 辰吉丈一郎特集 】
【ドキュメンタリー1】
【ドキュメンタリー2】
【ドキュメンタリー3】
【討論番組出演映像】 2分過ぎから辰吉登場
■ 辰吉丈一郎 MEMO
・ 生年月日 : 1970年5月15日
・ 戦績 : 20勝(14KO) 6敗 1分 (2008年現在)
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