2011年2月19日 WBC・WBO世界バンタム級タイトルマッチ
フェルナンド・モンティエル(王者・メキシコ) vs ノニト・ドネア(同級4位・フィリピン)
19日、WBC・WBO世界バンタム級タイトルマッチがアメリカ・ラスベガスで行われ、ノニト・ドネアが王者・フェルナンド・モンティエルを2ラウンド2分25秒TKOで破り、3階級制覇を達成した。
モンティエルは、2010年4月30日に行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチで長谷川穂積にTKO勝ちし、WBCのタイトルを奪取。
その後、2戦2勝(2KO)し、満を持してドネアとのタイトルマッチとなった。
ドネアは、IBF世界フライ級王座、WBA世界スーパーフライ級暫定王座に続く、3階級制覇をかけた戦いだ。
試合は、初回からドネアが圧力をかけ前に出た。
モンティエルは、ドネアのパンチを恐れてか、踏み込んでパンチを打つことが出来ない。
試合は、想像を超える幕切れだった。
2ラウンド2分過ぎ、ドネアの鋭い左フックがカウンターでこめかみに決まった。
オーソドックススタイルでの左フック。腰の回転と体の重心、そしてパンチのタイミングが噛み合ったベストショットだ。
その瞬間、モンティエルは大の字に倒れこんだ。
こん身の力を振り絞って立ったもののほとんど意識はなかったに違いない。
このときすでに、こめかみ付近を陥没骨折していたのだ。立っただけでも凄い。
すぐさま始まったドネアのラッシュに対処できず、レフェリーが試合を止めた。
モンティエルは、WBO4度目、WBC2度目の防衛に失敗。
ドネアは、3階級制覇を達成。
また、メジャー4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)すべてで世界王座の獲得に成功。アジア人として初の快挙となった。
同級WBA王者・亀田興毅との統一戦は実現するのか。今後に期待がかかる。
▼ それでは、試合の模様をどうぞ ▼
■ ノニト・ドネア MEMO
・ 生年月日 : 1982年11月16日
・ 戦績 : 26勝(18KO)1敗
- 頂上決戦・長谷川穂積がモンティエルに完敗
- フロイド・メイウェザー・ジュニアが3階級制覇達成
- マニー・パッキャオがアジア人初の3階級制覇達成
- オスカー・デ・ラ・ホーヤがチャベス下し3階級制覇達成
- マルケスがKO勝ちで3階級制覇達成
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